早く気づけば…

1994年1月に、もっと幼い少年時代に書いたノートを見つけたことを切っ掛けにできたポップソングです。1995年に歌詞をつけました。

笑ってしまうような未来の計画を読んで、少年期を振り返った詩を書きました。やたらと一人称の「僕」が繰り返し出てくるのは、主人公がまだ身体が大きくなりかけただけの子供だからです。

それをテーマにするならば可愛らしい曲ということで、できるだけギミックが少なくポップで子供っぽい曲に挑戦したものです。アレンジには、少しAORの雰囲気があるかも知れません。

検索用キーワード
「やりたいこととやるべきことの狭間に立った時、あなたならどうしますか?」 80年代ポップ 消したくない過去と疑いたくない未来 楽しくなる

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ジャンル
ポップ
曲の長さ
5:58
BPM・テンポ
100
普通
拍子
4/4
調性・スケール
A
作曲
草薙 考司
編曲
草薙 考司
制作年
1994年
リリース日
1997年7月7日
使用機材
YAMAHA MU90

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その他

歌詞

早く気づけば

レポート用紙に書いた未来の青写真

ずっと叶えられないまま
何気なく通り過ぎた
いくつもの分かれ道
どこに行けば狙った場所に
辿り着けるんだろう

ゴールしてはじめて分かる
ずれたベクトルの行方
あまり遠くて眩みそうになりながらも

僕ががんばった証拠がほしくて
何か一つ手に入れられるまで
進む

小さな出来事のことを
こんな大げさに叫んでるのは
知らない間に人を傷付けるのが
僕の一番の欠点だから

もっと早く気付けば……

あの人の目に映った僕は透明人間
ずっと気にもされないまま
何気なく見過ごされてた

華やいでる笑顔はどれ一つ
僕のものではないんだけど

失ってはじめて分かる
包まれた温もりの意味
あまり寒くて凍えそうになりながらも

僕が生きていた証拠がほしくて
自分だけの居場所を探して
さ迷う

小さな欠点のせいで
こんな悲しい事になるのは
知らない間に人を遠ざけてる
そう
僕はそんな人間だったから

もっと早く気付けば……

僕には何でもない欠片さえ
辺り汚さずにいられなかった
なし崩しに信じてた
「何も壊さずには何も変わらない」

小さな子供の頃はこんな苦さは味わえない
知らない間に人に育てられて
僕はやっと気付かされた

小さな事件に出会って
こんなに激しく揺れる僕は
知らない間に人との「つながり」を
僕の方から切っていた

もっと早く気付けば……