1997年8月作曲のポップソングです。
1995年の夏に、失恋した少年が夕暮れの砂浜を歩いているときにつぶやいたモノローグという設定の歌詞を書きました。当時やっていたバンドでその歌詞に曲をつけ、秋のライブ向けの新曲にする予定でした。ただ、別バンドの曲と偶然似てしまっていたので結局お蔵入りになり、サイトで配布することにしたものです。
本来は浮遊感のあるギターのアルペジオとカッティングが続くアップテンポの曲ですが、打ち込みではメロディーを何の楽器の音色にしてもスーパーで流れるBGMのように聞こえて困ったことを覚えています。
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夏の夕暮れの太陽 90年代J-POP
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Summer Breeze
静かな浜辺一人歩く
心のさざめきを鎮めるように
突き抜けた空は高く青くて離れていった面影を映す
ボタンがひとつ取れていた
そのせいか胸元の風は
退いた汗を追いかけて乾いた肌に吸い込まれる
ふと気付けば夕暮れ
戻らないと決めた道でも見えなくなると
どこか淋しい
いつから退屈な道をぼんやり辿ってきたんだろう
頼りなく僕は流れて生ぬるい海に広がった
今戻れば必ずもっと熱く過ごせた夏の日
何に怯えて僕は逃げ出してしまったんだろう?
8月の海に落ちたあとも
痛いほどの日焼けを肌に残し
たくさんの過去を見つめてきた
あなたの面影は決して消えない
砂粒のようにたくさんの星が夜の闇に埋もれている
僕を焦がしたあなたもやがて色あいも輝きも失うの?
The summer breeze told me the truth
誘惑はいつもただ無秩序に
どこにも続かない砂浜を僕を連れて
やがて朝が来て疲れ果てるまで
過ちを隠して波際を走る
冷たい飛沫に目覚めた僕は
しびれた足裏の痛みに耐えて
優しい光を再びたたえた
あなたを見つけて歩きはじめる
Blown by the summer breeze