畸形樹

1999年8月、当時参加していたロックバンド Crescent 向けに書いたプログレッシブロック的な曲です。

バンドの末期にメンバーチェンジが続き、新しい方向性を模索していた時期のもので、切ない・悲しい歌が多かったこのバンドとしては珍しく、グロテスクな歌詞と激しいリフワークが特徴です。

検索用キーワード
畸形樹の森 闇の息吹 奇形 プログレ 90年代ヘヴィロック 魔性

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ジャンル
ロック
曲の長さ
5:02
拍子
3/4, 4/4, 5/4, 6/4
調性・スケール
Am, Dm
作曲
草薙 考司
編曲
草薙 考司
制作年
1999年
リリース日
1999年12月23日
使用機材
YAMAHA MU90

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その他

歌詞

畸形樹

この畸形樹の森でか弱いひこ生えを折った
ご覧
ねじれた枝が糸を引く樹液を垂らす
柔く凹む濡れた大地

苔むす暗い森で何かを踏みつけて見ると未だ温かい肉
かつては息してた骸
しじま照らす燐の炎

音もたてず古木が腐ってゆく
目を閉じても時計は止められない

もう幼い夢路の抜け殻
遠く消えた
今はもう何もない

この畸形樹の森で一番高い木の幹に
当てた耳に聞こえる数々のうめきはきっと
ぬめり帯びた闇の息吹

この身体を次第に侵してゆく
目を開けても痛みは消せはしない

もう触手が骨まで届いた
硬直する手足は動かない

根と朽木が幾重に絡んでゆく
踏み抜いても何処にも行き場はない

もう空ろな命の灯火
凍りついた
今はもう
何も
ない